ジュニエコって?

みなさん、こんにちは!今回の「ジュニエコ仙台」プロジェクトを実施する、一般社団法人みやぎ次世代育成協議会と申します。

仙台・宮城を中心『地域を担う人材の育成』のために、キャリア教育やキャリア学習の企画実施・コーディネートをしております。

子ども達が『自分で決めて、自分で行動し、自分で責任をとる』体験をしてもらいたいと、仙台市内の小学5・6年生対象の「ジュニエコ仙台」を中心に活動してきました!2011年から2016年までの合計6回、実施してきました。

当団体では、人材教育・キャリア教育に関わるスタッフが在籍していると同時に、企業経営者や個人事業主なども在籍しています。

「商売体験」を通して、子ども達に「今この時期にこそ、体験してもらいたいこと」を盛り込んでいます。

「ジュニア・エコノミー・カレッジ(通称)ジュニエコ)」は、商売体験を通して「自ら決めて、行動できる人材を育成するためのプログラム」です。

小学校5・6年生が1チーム5名で模擬株式会社を設立し、約4か月間、計画→仕入れ→製造→販売→決算→納税までの一連のサイクルを体験します。

子どもたちの模擬会社は、保護者から集める資本金10,000円、必要であれば事務局から10,000円の借入をし、最大20,000円の現金を元手にして模擬会社を経営します。

▽ 子ども達が、自ら決めて、自ら責任をとる

カリキュラムはインプットではなく、アウトプットを重視しています。

プログラム中は「決める」ことの連続。

自分たちで選択し、決断し、行動しなければ、先に進むことができません。

ジュニエコは、子ども達が『正解のない問題』に取り組むカリキュラムともいえます。

そして学校で学んでいる「算数」や「国語」、「社会」や「道徳」など、座学だけでは学べない実践的学習ができ、どのように今学んでいる勉強が、生活の中で役立っていくのかを実感するカリキュラムでもあります。

参加者を募集するとき、子どもたちに伝えていることが3つあります。

 

▽ 大人の役割は、子どもが決めて進むための環境整備をすること

この活動では、運営をするスタッフ、ボランティア、保護者すべてを「サポーター」と呼びます。

サポーターの役割は、子どもが『決める』ための環境を作り、主役の子ども達がのびのび活動できるよう、サポートすることです。

しかし、ジュニエコでは必要最小限のことしか教えません。

『決める』ために、今の子ども達が持っている知識では足りないと思われる部分についてのみ教えます。

 

子どもたちがチャレンジする4ヶ月間の流れです。

【1】7月「スタートセミナー」

最初の全体研修となるこのセミナーでは「商売って何だろう?」「どんな商品を作って売りたい?」「会社に必要なことって何だろう?」ということを考えます。

子ども達が、一番最初に『決める』のは、「会社の名前・キャッチコピー・メンバーの役職」。会社名やキャッチコピーに自分たちの想いを込め、会社を立ち上げます。

【2】7月~8月「販売する商品のアイデア出し/材料・仕入れの価格調査」

どんな商品を販売したいのか?」を会社のメンバーで話し合い、企画書にまとめます。

一人一人が作りたい商品を考えて多くの種類になる会社もあれば、メンバーで話し合って種類を絞る会社もあります。

そして、それぞれの商品に必要な材料や、その仕入れの値段を調べるのも大事な宿題です。

【3】9月「ジュニエコ合宿(蔵王自然の家)」

みんなで集まって2回目のセミナーは、1泊2日のジュニエコ合宿です。

宿題として考えてきた商品アイデアや材料の値段をもとに「どの商品を、原価がいくらで、全部でいくつ作って、いくらで販売して、利益がどのくらいになるのか」ということを順を追って考えます。

子ども達は計算機やそろばんと格闘しながら、自分たちの会社の『事業計画』を考えます。

また、商売は販売する商品だけではありません。店づくり接客の仕方についても自分たちで考えます。

最後に事業計画と店づくりプランを銀行役に対してプレゼンし、いろいろなことを質問されます。

子ども達にとって最初の大きな『壁』です。

【4】9月~10月「株主説明会(資金調達)/仕入れ/商品製造」

次に、子どもたちは株主を集めて資本金を集めます。

株主となる家族からもいろいろなことを聞かれます。

無事に資本金を集めたら、材料を仕入れて商品をつくります。

【5】10月「販売実践(一番町四丁目商店街)」

仙台市中心部の商店街をお借りして、アーケード内にテントを立てて『ジュニエコ商店街』をつくって販売をします。

仙台市内でも人通りがかなり多いのですが、大型店や同時開催のイベントも多く、お客さんを呼び込んで自分たちの商品を買ってもらうのは大変です。

しかし、ここまで自分たちが一生懸命考えて準備してきた商品を買ってもらおうと、子ども達も必死で声を出したり、とびきりの笑顔でお客様に接客します。

近くで見ている保護者のみなさんから、「普段見せない姿が見られた」と感想をいただくことがたくさんあります。

【6】10月「まとめセミナー」

自分たちの商売の結果を決算します。

売上、仕入れ、利益を計算し、『損益計算書』『貸借対照表』を作成します。

子ども達は、株主と社員で利益を分配し、ここまで頑張ってきた活動でいくらもらえるのかがわかります。

【7】11月「株主報告会&表彰式」

これまでの4ヶ月間の活動の振り返りを発表します。

売り上げや利益という数字だけでなく、嬉しかったこと、苦労したこと、チームとして活動したどうだったかなどを、全体の前で発表します。

そして、これまでの活動全体を通して、グランプリチームを決めて表彰します。

ジュニエコに参加した子どもの保護者の方から「子どもが成長するのが目に見えてわかる」「日々の生活の考えや行動が変わった」という声をたくさんいただきます。

子ども達は「起業」という言葉や株式会社の仕組みなどをわかっていなくても、このジュニエコを通して「お客様に喜んでもらうこと」「お金の大切さ」「仕事とは社会に役に立つこと」「チームワークの重要性」など、たくさんのことを学ぶことができます。

大人から教えられた知識やアイデアも大事ですが、自らの経験で学習した『知恵』はこれからの人生の中でもきっと大きな財産になるはずです。

ぜひ、子ども達にジュニエコを体験する機会を与えていただければ幸いです。 

 

現在10歳の小学生は、10年後に社会人になります。

20年後には、企業の期待の若手です。

30年後には、日本を主導していく政財界人となります。

しかしゼロベースから生み出し、行動していくチカラが不足している社会人が輩出され続けているのが現状であり、日本を支える人材への危機感を強く感じています。

また、東北経済の中心地であり政令指定都市でもある仙台では、就業企業の少なさや選択肢の狭さから優秀な人材の流出も起こっています。労働力不足が懸念される30年後の仙台を考えた場合、現在の小学生の質=将来の仙台政財界を支える人材の質とも言えます。

このような考えから、私たち「一般社団法人みやぎ次世代育成協議会」では、小学生でも社会と関われる場や、自分のキャリアを考えられるきっかけが必要であると考えています。

そのための入り口がこのジュニエコであり、ぜひ継続して実施したいと考えております。

未来を担う子ども達のために、未来の仙台・宮城のために精一杯がんばります!

ご支援のほど、何卒、よろしくお願い申し上げます。